おひとり様にもオススメ!!送迎付1泊2日の温泉旅行 万座温泉編
万座温泉との出会いは20年以上前。
17歳の夏休みを利用してリゾートバイトを経験した先が万座温泉日進館だった。
高校を出たら早く実家を出たくて、その練習というか、自立心を養うために住み込みバイトをやってみたかった。
日進館に決めた理由は、カナダからの研修生が従業員向けに無料で英会話教室を開いているからという理由で、生まれて初めての実家を離れ1ヶ月の自立生活体験を行なった。
日本一天空に近い温泉郷という、標高1800mに位置する温泉宿。
そして硫黄含有量日本一の温泉らしいので、とにかく硫黄のにおいが凄い。
1泊でも衣類や体ににおいが相当染み付くので、洗いにくい衣類や高価なバッグは持って行かないに限る。
夏でも25度以下、冬はスキーなどをする人には有名だけど、それ以外の季節でも常にお客さんが途絶えない超人気宿。
当時からこんな山の上に国際色豊かな温泉宿があるなんてほんと驚いた。
浸かったことがある人にしかわからない、泉質の凄さにも驚いた。
衣食住にお金がかからないから、ここでお金を貯めて海外留学の資金にするなんて若者も当時はいた。
館内あちこちに貼ってあったポスター、新館も増設されているし、人気宿だけに人手不足が深刻なのかもしれない。
個人的に思い出深いこちらの日新館さま。
初めて住み込みアルバイト経験をした宿。
住み込みアルバイトで貯めたお金で親孝行をしようと、初めて母を招待したのもこの宿。
末期ガンの祖父の終活時、祖父が行きたいといい、家族みんなで泊まった最後の宿もここだった。
それ以外にも何度も行って、いろんな思い出が詰まっている。
なぜかクセになる温泉。
何度でも行きたくなる不思議な温泉。
日本の有名な温泉や、人気の温泉にも色々と入ってきたけれど、私の一番好きな温泉はやはりここかもしれない。
それだけ素晴らしい泉質だと、全国からリピート客が途絶えない万座温泉日進館。
温泉エリアは全部離れていて、3箇所に分かれている。
個人的に一泊で浸かるおすすめルートは、チェックインしたら大浴場長寿の湯で全身洗い、夕食後に極楽湯(洗い場がない)で満点の星空を見ながらの露天風呂、翌朝に朝日が気持ちいい万天の湯で全身洗い、チェックアウト。
本館、別館、新館、ゆけむり館と、どの館に泊まるかにもよるけれど、本当に離れているので、まぁいい運動にはなるかもしれない。
ただ、東京からだと遠くて。
それがお一人様となると尚更。
車代、高速代、ガソリン代、人数いればいいのだけどね。
そこで助かるのがバス送迎付きプラン。
宿の最寄駅からの送迎はよくあるけれど、東京から直行で宿が送迎をパックで売り出しているところはそうなかなかない。
急な思いつきで2日前に予約して、約2万2千円。
一人部屋で、平日、2食付き、往復の送迎付きでこの値段は相当安い。
部屋は1番安い湯けむり館。
バス・トイレ無し。
とにかく壁が薄く、隣の部屋のいびきまでよく聞こえる、静かに歩かれても廊下の通行人が分かる。
万天の湯までは果てしなく遠い。(エレベーター3回乗り継ぐ)
それと意外な盲点、ロービーで繋がったWi-Fiが繋がらない部屋だった。
プラス8千円〜出せば本館別館になって、温泉からも近く、トイレも洗面もついてWi-Fiも繋がる・・・どちらを取るかは自分次第。
寝れればどこでもいいやという若さ?もまだあるので、次回も悩みそう。
お一人様で行くことは、湯治場プランもあるので、療養中の方やお一人様も普通にいらっしゃるから初一人でも気にならない。
1週間とか10日間滞在している人も普通たくさんいるから退屈しちゃうんだろうな。
温泉に浸かっていると、知らないおばあちゃんたちが話しかけてくる。
みんな話したくて仕方ない感じ。(男湯は不明)
だから車の免許ないけど、一人でも温泉行きたいと思った人にはかなりオススメしたい。
バスのルートもトイレ休憩の寄り道が往復違うのでなかなか楽しい。
【行き】新宿9:00→三芳PA(15分)→浅間酒造観光センター(15分)→到着13:00頃(約4時間)
【帰り】出発15:00→道の駅こもち(15分)→上里SA(15分)→新宿19:00過ぎ着(約4時間)
それにしても夫婦で来ている方々も多くて、会話が夫婦漫才みたいで面白すぎ。
いろんな夫婦の形が見えて来た。
ロビーで旦那に怒鳴っている妻。
風呂上がりあるある。
鍵が1つしかないから、男湯と女湯の入り口で待ち合わせていたらしいのに、旦那がビール飲みたさに売店にちょこっと行っている間に奥さんが出て来て旦那が居ないからと探し回ってしまって、ロビーで呑気にビール飲んでる旦那を見つけた瞬間に「おーまーえーはー!!!なにやってんだよー!」
最初は申し訳なさそうに弱々しかった旦那も、あまりにも続く文句に「お前だっていないと思っても、座って待っていたらよかっただろう」って言っちゃって、図星だからか妻、言葉に詰まる。
真横でそんなやりとり。
もうこちらは笑わないように堪えるの必死。
一生懸命怒鳴っている奥さんの邪魔はしちゃいけないな。
それにしても旦那も絶対に謝らない謎。
今度は食堂で別の老夫婦。
旦那は席に座ったまま、奥さんにあれ食べたいこれ食べたいと運ばせて。
足が悪いのかはわからないけど、一巡目は自分で運んで来ていたし。
おかわりをせっせと文句言わずに旦那に運ぶ奥さんにありがとうも言わず当然態度な旦那。
ごめんなさいとありがとうが言えない人はやっぱり嫌いだ。
そんなことを思ってしまうからいい歳しても独身なんだろうな私は。
喧嘩する相手がいるだけでもちょっと羨ましいかも?なんて色々考えてしまった。
続いて夜ご飯のバイキング。
昔はお世辞にも決して美味しいとはいえなかったり、お年寄りや病後の療養に来ている方が多いからか、まごわやさしいをテーマにした食事が本当に若い人向きでなくて。
でも今回はかなり老若男女食べやすそうな内容になっていて、結構良くなっていた。
正直、群馬って温泉が最高だけど、食事がどうも若い人向きじゃない。
土地柄しかたないのだけど、どこも大抵キノコなどの山菜とこんにゃくばかり。
てんぷらや唐揚げにはちょっと驚いた。
天ぷら蕎麦ちらし寿司など、食べまくり。
ご飯類も、黒米のおこわと玄米のおかゆがあって、白飯以外の主食になるお米のレパートリを増やしたかったので、大変参考になった。
玄米の硬さもこうやっておかゆやもち米と食べたら美味しくなりそうだな、真似してみようっと。
普段食べなさそうな健康食もせっかくだから食す。
デザートも豊富。
和洋、フルーツ、アイス6種などなど。
謎にサーターアンダギーもあった。
翌朝は10時にチェックアウト。
帰りのバスの出発は15時なので、それまでお風呂でくつろぐか、待機室で仮眠を取ったり、近所を散策するかと言っても何もないので、予約して無料送迎で嬬恋牧場まで散策に行ってきた。
自家用車じゃないので、周辺や白根山に行くこともできない。
だから嬬恋牧場のお散歩は時間つぶしにちょうど良い。
牧場と言っても、ポニー1頭しかいないので、何度も行く場所じゃないけれど。
それでも標高が高い分、10月の群馬でも紅葉が見頃を迎えていた。
夜の気温がもう1℃まで下がっていたから、そろそろ雪がちらつく頃らしく、この時期が最後の紅葉だったのかもしれない。
一年中涼しい場所だから、寒暖差もそれほどなく、紅葉の色づきは控えめなように思った。
ここでお昼ご飯の温かいお蕎麦をいただいて。
牧場なんて言われると、ついソフトクリームも食べちゃったけど、今考えてみたらポニーしかいないのよね。
まぁまぁ美味しかったからいっか。
今回、急に思い立って泊まりで万座温泉まで行ったけど、4月に行った札幌以来の久々旅行で本当にリフレッシュできた。
温泉に浸かった瞬間に思わず声が出たときに、心も体もすべてが解きほぐれたそんな感じがした。
一人で行ってもみんなと行っても、やっぱり万座温泉日進館は最高。
ふらりとどこか泊まりで行きたくなったソロ活さんにはぜひ1度は行ってみてもらいたいオススメです。
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